Fish is Fish -さかなはさかな-
作:Leo Lionni。
あらすじ
ミノウ(小魚)とオタマジャクシはとても仲良し。
でも、ある日オタマジャクシにあしが生えてきて、「昨日までは同じ魚だったのにどうして?」と議論になります。
「カエルはカエル、さかなはさかな。そういうことだろう。」
やがて、オタマジャクシはすっかりカエルになり、陸の世界のことをミノウに話します。
羽の生えたカラフルな生き物、鳥。角が生えていて乳房のある生き物、牛。服を着て立って歩く生き物、人間。
ミノウには想像もつきません。
ある日、ミノウは決心して、外の美しい世界を見るために池から飛び出します。しかし陸に上がったミノウは息ができません。苦しんでいたところに、通りがかったカエルが池に戻してくれます。
水の中は太陽の光が反射してとても美しく、ミノウは自分の生きる世界はここだと実感して「やっぱりさかなはさかなだね。」
英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~
・minnow (ミノウ(コイ科の小魚))
・tadpole (オタマジャクシ)
・triumphantly (誇らしげに)
・"That's that!" (「それで決まりだ」)
・bank (土手)
・full-fledged (立派に一人前になった)
・graze (草を食う、放牧する)
・come what may (何があろうとも)
・whack (ぴしゃりと打つ、強打)
・feebly (弱弱しく、力なく)
・stunned (気絶する、ぼうっとする)
・gill (さかなのエラ)
・to and fro (あちらこちらに)
・luminous (光り輝く)
お気に入り度:★★★★★
やさしい色合いの美しい水の中のイラストと、ミノウが想像する不思議な生き物のファンキーなイラストのギャップが楽しめ、絵を見るだけでも満足の素晴らしい絵本だと思います。
文章は長めですが、特に難しくもなく、子供も楽しんでいました。
現在は、1970年に初版が発行されたハードカバーのものではなく、ペーパーバックの小型版が入手可能なようです。