アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

The Colors of Us -わたしたちのいろ-

作:Karen Katz。

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あらすじ

レナは7歳の女の子。シナモン色の肌をしています。レナのママはアーティストで、フレンチトーストの色。

ある日ママから、「赤、黄、黒、白を正しく混ぜ合わせると自分の絵を描くのにちょうどいい茶色になる」と聞いたレナは、「ちょうどいい茶色ってどういうこと?茶色は茶色でしょう?」と疑問に思います。

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そこでママは、レナにいろんな茶色を見せてあげることにしました。

散歩に出かけた二人は、いろんな友達に会います。ソニアの肌はピーナツバターのようなイエローブラウン。イサベラはチョコレートブラウン、ルーシーは桃のような褐色。ジョージンははちみつ色、ケイルは赤茶色。・・・

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みんな違う色、みんなきれいな色。

レナは家に帰って、いろんな茶色でみんなの絵を描きました。

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英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・eat up (食べつくす、舐めつくす)

・peachy (桃のような)

・butterscotch (黄褐色)

・tawny (黄褐色の)

 

 

お気に入り度:

やや教育的な意図がありそうな本ですが、それぞれの色の説明が魅力的で楽しめました。

どの子もカラフルに、いきいきと描かれています。はちみつ色のジョージンはアジア人っぽいイラストです。

 

私が子供のころ、クレヨンや色鉛筆には「はだいろ」がありましたが、今ではその呼び方はしないようです。子供が保育園で買ったクレヨンには「ペールオレンジ」と書かれていました。

肌の色は人それぞれなのに「これが "ふつう" の肌の色でしょう」といわんばかりの色名は、たしかに不適切ですね。

 

アメリカではいろんな人種の人たちが暮らしており、子供のクラスメートにもいろんな色の肌の子がいます。娘は黒人の女の子のことを「肌が茶色い子」と言っていました。私たち大人は、黒人の肌の色を「黒」だと言ってしまいがちですが、これは「黒人」という呼び名から来る先入観で、娘の方が正しく物事を見ているな、と考えさせられた出来事でした。

 

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