Mr. Gumpy's Outing -ガンピーさんのふなあそび-
作:John Burningham。
あらすじ
川のそばに住むガンピーさん、小舟でおでかけです。
子供が一緒に行きたいというので、ケンカをしない約束で船に乗せます。
ウサギがやってきて、飛び跳ねない約束で船に乗せます。
ネコがやってきて、ウサギを追いまわさない約束で船に乗せます。
犬、ブタ、羊、ニワトリ、子牛、ヤギも、それぞれにお約束をして仲間に入ります。
でも、しばらくするとみんなが禁止されていたことをし始めて、小舟は転覆。
みんな泳いで岸に上がり、太陽の下で体を乾かします。そして家まで歩いて帰って、みんなでお茶の時間です。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・squabble (つまらないけんか、口論)
・tease (いじめる、からかう)
・muck (肥料をやる;(動物に対して使うと)糞をする)
・bleat (メーと鳴く)
・calf (子牛)
・trample (踏みつける)
お気に入り度:★★★☆☆
「やるなよ」と言われていることをみんなやってしまう、という、漫才チックなストーリーですが、ガンピーさんも怒っている様子でもなく、みんなハッピーなのがほっこりしてとてもいいです。
短い簡単な文章で構成されているので、小さいお子さんでも英語初学者でも抵抗なく読めます。
仲間に入れてほしいときの言い回しが全員違うので、こんな表現もあるのか、とためになりました。
「一緒に行ってもいい?」="May I come with you? "、"Can I come along?"、"May I come, please?"、"Can we come, too?"、"May I join you?"
「乗りたいな」="I'd like a ride."
「乗せてもらえる?」="Will you take me with you?"
「わたしの乗れる場所ある?」="Have you a place for me?"、"Can you make a room for me?"
日本語版は「ガンピーさんのふなあそび」。日本でもロングセラーの人気作品です。
原作のタイトルは「Outing(遠足)」ですが、日本語版では「おでかけ」と訳さずに「ふね」を明示したのは、内容に合っていて素敵だと思いました。
この本が長く愛されている理由は、何といってもイラスト。
細かくペンで書き込まれたモノクロのイラストと、クレヨンや絵の具、ペンなどを使って鮮やかに描かれたカラーイラストが見開きで出てきます。どのページを切り取っても素敵な絵ハガキになりそうです。