Elmer -ぞうのエルマー-
作:David McKee。
あらすじ
ゾウの群れの中で、エルマーだけが違う色。黄色やオレンジや赤などのパッチワークカラーなのです。そしてエルマーは他のゾウたちを笑わせるのが得意でした。
でもエルマーは、自分の色が笑われているように感じ、ある朝こっそりベリーを探しに出かけます。
そのベリーはゾウと同じ色をしています。エルマーは木の枝を揺すってベリーを落とし、その上を転がります。鼻でベリーの房を持ちあげ、体にこすりつけます。
そして、エルマーは他のゾウと同じ色になったのです。
ゾウの群れに戻ったエルマー。誰もエルマーだと気づきません。エルマーは静かなゾウたちを笑わせたくなり、大声で鳴きます。みんな驚いてひっくり返り、笑い出しました。
「エルマーがここにいたら一緒に笑えるのに」
そのとき突然土砂降りになり、エルマーは洗い流されて元の色に戻ります。
「エルマーだったのか!こいつは面白い冗談だ」
みんなはこの日を「エルマーのいちばんおもしろいジョークの日」として、毎年祝うことに決めます。
みんなはエルマーの色に、エルマーは普通のゾウの色に変身して。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・slip away (そっと立ち去る)
・no wonder (どうりで、それもそのはず)
・helpless with (~のせいでどうしようもない)
・cloud burst (突然のどしゃ降り、集中豪雨)
お気に入り度:★★★☆☆
日本でも人気の「ぞうのエルマー」の原作本です。
パッチワークのゾウという設定が楽しいです。
でも、他のゾウと違うことを嫌がってみんなと同じにしようと努力する、というのが、人間社会での同様な状況をうかがわせて、考えさせられる内容でもあります。
水彩絵の具っぽい淡い背景と、色鉛筆っぽい(普通の)ゾウの質感、そして鮮やかなエルマー。よく見ると、色の塗り方がすごく手が混んでいて、見ていて飽きません。
ロングセラーなのがうなずける良本です。
ぞうのエルマー〈1〉ぞうのエルマー (ぞうのエルマー (1))
- 作者: デビッドマッキー,David McKee,きたむらさとし
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2002/04
- メディア: 大型本
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