Rotten Ralph -あくたれラルフ-
作:Jack Gantos、イラスト:Nicole Rubel。
あらすじ
あくたれラルフは、セイラのネコ。毎日いたずらばかりです。
パーティーをめちゃくちゃにしたり、お父さんの大事なパイプでシャボン玉を作ったり、お母さんの大切にしている鳥を追いかけ回したり。
ある日ラルフを連れてサーカスに出かけたセイラたちですが、ラルフがサーカスをめちゃめちゃにし、愛想を尽かしたお父さんはラルフをサーカスに残していくことに決めます。
ラルフはサーカスの掃除にラクダの世話、バーベル運び、ナイフ投げの標的、とこき使われます。
そして、仕事をさぼったラルフは檻に閉じ込められてしまい、やせ細ったラルフは、ある晩、檻の隙間から逃亡します。
裏通りのゴミの山に隠れて夜を明かしたラルフを、セイラが見つけて家に連れて帰ってくれました。セイラの両親もラルフを歓迎します。
ラルフはもうあくたれはやめようと思いました。夕食にロブスターが出たときは別ですが。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・rotten (腐った、不愉快な)
・on stilts (竹馬に乗って)
・trapeze (空中ブランコ)
・buster (「おい」、「坊や」)
・squirt (吹きかける)
・stale (新鮮でない、腐りかけた)
・alley (狭い裏通り)
・heap (山、かたまり)
お気に入り度:★★☆☆☆
イラストが好みでないのと、ラルフのあくたれがひどすぎて我慢ならないので、評価低め。 (サーカスの バーベル男のイラストはばかばかしくて最高ですが)
でも、カラフルで個性的なイラストとラルフの子供らしい悪戯が子供心をくすぐるらしく、子供には人気の絵本らしいです。ラルフに自分を重ね、「どんなにいたずらでも自分を受け入れてくれる家族」というストーリーに安心するのでしょうか。
いたずらが過ぎる様子を「naughty」ではなく「rotten」で表してあり、単にやんちゃなだけでなく我慢ならないひどいふるまいをすることがタイトルからわかります。内容を見ると、rottenがぴったりだと思います。日本語版の「あくたれラルフ」で「rotten」を「あくたれ」と訳した石井桃子さんのセンスも素晴らしいと思います。
- 作者: ジャックガントス,ニコールルーベル,Jack Gantos,Nicole Rubel,いしいももこ
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 1995/01
- メディア: 大型本
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