アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

The Giant Hug -ゆうびんやさん おねがいね-

作:Sandra Horning、イラスト:Valeri Gorbachev。

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あらすじ

 子豚のオーウェンが、おばあちゃんの誕生日にハグを贈ることを思いつきます。

「絵を描いて送るの?」とお母さんが聞くと、ハグを郵便屋さんに届けてもらう、と・・・。

オーウェンは、郵便局の窓口で局員さんに大きなハグをします。

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窓口の局員さんは仕分け係にハグをし、仕分け係は集荷係へ、集荷係は空港行きドライバーへ、ドライバーは機長へ、機長は到着空港の郵便担当へ・・・

何人がリレーに加わったでしょうか?ついに、おばあちゃんの町までハグが届きます。

そして・・・

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英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~

・cringe (恐怖/卑屈さで畏縮する、ちぢみあがる)

・the hugging type (ハグをするようなタイプの人)

・grimace (しかめっつら)

・bellow (うめく:belowと似ているが、ビロゥではなくベロゥ/béloʊ/)

・glumly (憮然として、不機嫌そうに)

・bob (上下に動く/動かす:"bobbed her head to the music"→音楽に合わせて頭を振る)

・chuckle (くすくす笑う、含み笑い(をする))

・kick up one's heels ((仕事の後などに)跳ねまわる、自由に楽しむ、羽を伸ばす)

・gasp (はっと息をのむ)

・pucker (しわを寄せる、すぼめる:"pucker her lips"→唇をすぼめる)

 

お気に入り度:

ストーリーがかわいらしく、ハグをつないでいく人たちも暖かくて、とても読後感の良い本です。渡辺茂男さんの「くまたくん」シリーズを思い出させる雰囲気です。

ハグをするとき、されるときの様子が、嬉しそうだったり嫌そうだったり動物ごとに違っていて、普段使える語彙を増やすのにも役立つと思います。ハリネズミのことを「not the hugging type」と描写してあるのには笑ってしまいました。

「・・・opened his arms as wide as he possibly could, and gave XX a giant hug.(両手をできるだけ大きく広げてハグをしました)」の言い回しが何度も何度も出てきて、読んでいるうちに間違いなく流暢になります。 ここで実際に手を大きく広げる動作をすると、子供が寄ってきて何度もギュッとしてくれました。子供も大喜びだし、日本語で説明をしなくても内容が理解できるので、一石二鳥です。

日本語版が出ているとは知りませんでしたが、「ゆうびんやさん おねがいね」のタイトルで発売されています。

ゆうびんやさんおねがいね

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