アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

Don't Spill the Milk! -ミルクをこぼさないように!-

作:Stephen Davies、イラスト:Christopher Corr。

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あらすじ

アフリカにすむ女の子ペンダは、草原でヒツジの番をするお父さんのところまでミルクを届けます。

頭の上に乗せたミルクがこぼれてしまわないよう、揺らさないように細心の注意を払って・・・

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お昼にはお父さんのところに到着。お父さんにミルクを渡そうとしたところ・・・

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なんと、マンゴーの実が木から落ちてきてミルクボウルにまっ逆さま!ミルクがすっかりこぼれてしまったのです。

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せっかくここまでこぼさずに来たのに!大泣きするペンダ。

でも、お父さんは「何もなくなったなんてことはないよ。ミルクと一緒に持ってきてくれたお父さんへの愛は少しもこぼれてなどいないじゃないか」とペンダを抱きしめます。

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そして、二人はミルクの中に落ちたマンゴーを食べました。それはとてもおいしいものでした。

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

mum (ママ:momと同じ)

・auntie (おばちゃん(幼児語))

・dune (砂丘)

・jinn (アラブ世界の精霊)

・droplet (小さなしずく)

・amid (~の真ん中に、~の真っ最中に)

・beastie (小獣)

・quiver (揺れる、震える)

・loom (立ちはだかる、ぼんやりと表れる)

・scrummy (おいしい:scrumptious + yummy)

 

お気に入り度:

読み始めたときは、「ありがちな異文化紹介モノだろうな~」と思って期待していませんでした。手書き風のフォントも読みづらいし、絵柄も(色合いはポップで素敵なのですが)特に好みではありませんでした。

 

でも、衝撃の展開にすっかりやられました。ミルクがダメになって大泣きするペンダの表情がかわいすぎる!(髪型もかわいい!)

さらに、泣くペンダを諭すお父さんのセリフが素晴らしくて、読んでいるとこっちが泣きそうになります。

 

ママのスペルが「mom」ではなく「mum」になっているのがちょっと不思議でしたが、物語後半でマンゴーを食べる際のペンダとお父さんの掛け合いが「yummy!」「scrummy!」「for mummy!」と韻を踏んでいて納得です。洒落てます。

 

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