アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

Don't Let the Pigeon Drive the Bus! -ハトにバスを運転させないで!-

作:Mo Willems。

f:id:tokumur6:20160817161319j:plain

 

あらすじ

バスの運転手が、少しバスを離れる間にバスを見ててくれないか、特にハトには運転させないように、と言い残して行ってしまいます。

そこへハトがやってきて、「運転させて?お願い、気を付けるから!」と言います。

f:id:tokumur6:20160817161320j:plain

ハトはあの手この手で、Yesと言わせようとします。

自分の従兄だって毎日運転している、1ブロックだけだから、5ドルあげるから、君のママならいいって言うと思うな、・・・・

ついには「運転させろー!!」と暴れ出します。

f:id:tokumur6:20160817161321j:plain

そこへ運転手が戻ってきて「ハトに運転させてないね?ありがとう!」。

f:id:tokumur6:20160817161322j:plain

がっかりするハトなのでした。

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・buck ((俗語)ドル)

 

お気に入り度:

対象年齢が2~6歳だそうで、使われている単語も簡単で読みやすいです。

バスドライバーやハトが読者に語りかける形式になっていて、特に小さい子はハトと会話している気分で楽しめる絵本だと思います。

子供がなにかをねだって親に「ダメ」と言われたとき、この本のハトと同じような行動とるよな~と思いつつ読むと、子供を持つ親にとってもくすりと笑えて面白いです。

www.amazon.com

 

Hachiko -忠犬ハチ公-

作:Pamela S. Turner、イラスト:Yan Nascimbene。

f:id:tokumur6:20160817161315j:plain

あらすじ

ケンタロウは6歳のときに東京に移り住み、お父さんが仕事から帰ってくるのを迎えにお母さんと渋谷駅に行きます。そこで彼は1匹の犬を見かけます。お父さんの同僚Dr.上野の犬、ハチ公が、ご主人の帰りをじっと待っているのでした。ケンタロウは犬の顔をオオカミのようだと思い、お母さんの後ろに隠れました。

f:id:tokumur6:20160817161316j:plain

ハチ公は毎朝ご主人を駅で見送り、ご主人が帰る時間には駅でじっと待ちます。ケンタロウも毎日駅に行き、ハチ公に会うのが日課になりました。

ある日、お父さんが一人で肩を落として駅から出てきます。その日の朝、Dr.上野が職場で亡くなったのでした。

f:id:tokumur6:20160817161317j:plain

次の日、ハチ公は数マイル離れた場所に住むDr.ウエノの親戚に引き取られたとのことでした。しかし数日後には自分で戻ってきて、また渋谷駅でご主人を待つのでした。

多くの人がハチ公に興味を持ち、餌をやります。そんなある日、ケンタロウは、Dr.上野の庭師の小林さんに会いました。小林さんはハチ公と一緒にDr.上野の家に住み続けているのでした。

何年もたちハチ公も年を取ってくると、人々はハチ公の像を建てるためにお金を集め始めました。そしてある寒い晩に、ハチ公は渋谷駅で亡くなります。皆はハチ公がいた場所に花を手向けました。

 

今ではハチ公の像は有名な待ち合わせスポットになっています。人々は、久しぶりに会う家族や友人とそこで再会するのです。

f:id:tokumur6:20160817161318j:plain

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・furious (荒れ狂う、猛烈な)

grime (よごれ、ほこり)

・bushy (ふさふさした、毛むくじゃらの)

・stray (野良イヌ/ネコ、浮浪者)

・quiver (震える)

・timidly (おどおどして)

・just in case (もしものとき、念のため)

・morsel (ひとくち、一片)

・nudge (そっと突く)

・hunch over (背中を丸めて肩を落とす)

・chipped (ふちの欠けた)

・take an interest (心惹かれる、気乗りする)

・streak (すじをつける:his hair was streaked with gray = 彼は白髪まじりだった)

・stumble (よろよろと歩く)

・choke (むせる、(感情で)息が詰まる)

 

お気に入り度:

舞台は日本ですが、日本で出版された絵本を翻訳したものではありません。幼少期を日本で過ごしたアメリカ人の作者によるオリジナル絵本です。

絵本というには文章量が多く、読み応えがあります。

ストーリー自体はよく知られたもので、特に目新しさはありませんが、淡々とした文体からハチ公のけなげな様子や、上野さんやハチ公が亡くなったときの主人公の心情が伝わってきて、心が洗われます。

上質な紙が使ってあり、絵本としてはやや高めの15ドルという値段からも、大人向けの絵本だとわかります。

 

Hachiko: The True Story of a Loyal Dog

Hachiko: The True Story of a Loyal Dog

 

 

The Man Who Walked Between the Towers -綱渡りの男-

作:Mordicai Gerstein。

f:id:tokumur6:20160817161309j:plain

あらすじ

ストリートパフォーマーのフィリップは、2つ並んで立つ、ニューヨークで一番高いビルを見上げ、そこにロープを張って綱渡りをしてみたいと考えます。

f:id:tokumur6:20160817161310j:plain

しかし、当然許可が下りるわけはなく、フィリップは工事の担当者を装ってビルに忍び込み、夜中に決行することを決意します。

仲間と手分けして両ビルの屋上に行き、まずは細いひもを弓矢で渡し、それに今度は太いロープを結びつけてロープを張ります。丈夫な長いロープはとても重く、張り終える頃には夜が明けていました。

f:id:tokumur6:20160817161311j:plain

黒い服に着替え、バランス棒を持って綱渡りを始めるフィリップ。

f:id:tokumur6:20160817161312j:plain

 

地下鉄の駅から出てきた通勤客が、ビルとビルの間にいるフィリップを見つけます。みんなが上を見上げて大騒ぎ。警官はフィリップを止めようと、ビルの屋上に集まります。

f:id:tokumur6:20160817161313j:plain

でも、フィリップが綱の上にいる限り、誰も彼をつかまえることはできません。

f:id:tokumur6:20160817161314j:plain

フィリップが満足して綱から降りてきたところで、逮捕となりました。

裁判所で出された粋な判決で、フィリップは「公園で子供たちのためにパフォーマンスをする」ことを命じられます。そして、その通りにするのでした。

 

今ではこのビル(旧ワールドトレードセンター)はもうありませんが、これは1974年8月7日に実際にあった出来事です。

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

 ・fiery (火のついた)

・steeple ((教会などの)尖塔)

・for sure (きっと、確かに)

・nightfall (夕方、日暮れ)

・ledge (壁や窓から突き出た棚)

・plummet (まっすぐに落ちる、急落する)

・frantically (死に物狂いに)

・sway (体を揺さぶる、振り動かす)

・astonishing (驚くばかりの)

・terrifying (恐るべき、ぞっとするような)

・"You're under arrest!" (「おまえを逮捕する!」)

・bullhorn (拡声器、ハンドマイク)

・seagull (カモメ)

・handcuff (手錠)

・sentence(動詞) (刑を宣告する、判決を下す)

・jerk (急にぐいと引く、ぐいと押す)

・be imprinted (感銘を受ける、(心に)焼きつく)

 

お気に入り度:

 この本を図書館で見つけたとき、家にある日本語版「綱渡りの男」と比較しようと思い、迷うことなく借りてきました。

が、(身も蓋もないですが)「男がただ高い塔の間で綱渡りする」だけの話なので、日英で特に印象の違いはありません。1つ1つの文章が短くて、読みやすい本だと思います。

 

この本の素晴らしさは、何といっても、空中から見下ろしたり地上から高い塔を見上げたりしたときの臨場感あふれるイラストです。折り込みを開いて3ページ分で描かれたページは特に圧巻です!

 

個人的な体験として、つい先週ニューヨークに旅行に行ってワールドトレードセンター跡地の「911 Memorial」を見て来たばかりなので、この本の内容が以前よりも身近に感じられて、面白かったです。

www.amazon.com

 

綱渡りの男 (FOR YOU 絵本コレクション「Y.A.」)

綱渡りの男 (FOR YOU 絵本コレクション「Y.A.」)

 

 

The Duckling Gets a Cookie!? -コガモがクッキーをもらったって!?-

作:Mo Willems。

f:id:tokumur6:20160805102034j:plain

 

あらすじ

カモの子が「クッキーちょうだい?」というと、誰かがクッキーをくれました。それはナッツ入りのクッキーでした。

そこへハトがやってきて、どうやって手に入れたのかと聞きます。

f:id:tokumur6:20160805102035j:plain

「お願いしたらもらえたんだよ」と答えるカモの子に、「ただお願いしただけでナッツ入りクッキーもらえたの?ぼくはいつだっていろんなことを願いしているのに叶ったことがない、不公平だ!」と騒ぎ立てます。

f:id:tokumur6:20160805102036j:plain

あまりにハトが騒いだり落ち込んだりするので、カモの子はクッキーをあげることにしました。

f:id:tokumur6:20160805102037j:plain

カモの子の申し出に、急に態度を変えて何度もお礼を言うハト。そしてクッキーを食べながら行ってしまいます。

その後、カモの子はあらためてクッキーをもらえないかお願いしてみるのでした。今度はナッツ抜きのものを。

f:id:tokumur6:20160805102038j:plain

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・chomp (音をたてて噛む、大口で食べる)

 

お気に入り度:

ゾウとブタの「ジェラルド&ピギー」シリーズと同じ作者の絵本です。シュールなゾウやブタと比べ、このシリーズの方がイラストがかわいらしいです。

 

簡単な用語を使って、会話中心で話が進むので、わかりやすかったです。小さい子でも理解できる内容ですが、どのページもイラストの構図が似通っているので、絵を楽しむ子供にはやや退屈かもしれません。

 

といいつつも、キャラクターの表情は場面ごとの感情が表れているので、ひとこまずつじっくり見ると面白いです。

たとえば、「本当はカモの子はナッツが好きではない」というオチを知ってからあらためてクッキーをもらったページを見ると、「なにー!?ナッツではないか!!(くそぅ)」という表情に見えるのが不思議です。(オチを知る前は「わお!ナッツ入りだ!(やったー!)」という表情に見えていました。)

 

www.amazon.com

 

 

Pumpkin Cat -かぼちゃとねこ-

作:Anne Mortimer。

f:id:tokumur6:20160805102028j:plain

 

あらすじ

5月のある朝、ネコは「かぼちゃはどうやって大きくなるの?」と不思議に思います。

そこでネズミは、ネコに教えてあげることにします。

f:id:tokumur6:20160805102029j:plain

まずは、ネコが見つけてきた植木ばちに、ネズミが土を入れます。

f:id:tokumur6:20160805102030j:plain

そこにネコが穴をあけ、種を植えます。

水をやり、日当たりのいい暖かい場所に置いておくと、10日ほど経って芽が出てきました。植え替えです。

数週間で、とげのある大きな葉っぱと黄色い大きな花でいっぱいになりました。ハチがやってきて花から花へと飛び回ります。2匹はじっと見守ります。

f:id:tokumur6:20160805102031j:plain

夏の盛りには小さなかぼちゃの実ができ、2匹はカカシを作ってカラスから守ります。

 

10月になると、かぼちゃは大きくオレンジ色になりました。収穫です!そして・・・

f:id:tokumur6:20160805102032j:plain

 

ハッピーハロウィン!

f:id:tokumur6:20160805102033j:plain

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・"What now?" (「今度はなに?」)

・seedling (苗木、植物の苗)

・prickly (とげだらけの、ちくちくする)

・pollen (花粉)

・buzz (ハチなどがブンブン飛ぶ)

 

お気に入り度:

 本物そっくりなネコとネズミのイラストがかわいらしくてたまりません!

ネズミがシャベルやナイフを使っているイラストは、ネズミ絵のリアルさとシチュエーションのありえなさのギャップで思わず笑ってしまいます。ネコとネズミが仲よさそう、というシチュエーション自体も面白いし。

 

単にかわいいだけでなく、植物の成長の様子や世話のしかたもよくわかるので、子供に読み聞かせるにも最適な本だと思います。

 

そして「What now?」(今度はなあに?)というフレーズが何度も出てきて、なんとなくどんな場面で使うフレーズか理解できました。日常使いできそうです。

「Now what?」とはニュアンスが違うらしく、「Now what?」は「今度は一体何なんだよ!?」といった呆れた(もしくはいらだった)ニュアンスが含まれることがあるのに対して、「What now?」は純粋に好奇心を表すようです。

 

www.amazon.com

Seven Blind Mice -7ひきのもうもくねずみ-

作:Ed Young。

f:id:tokumur6:20160805102022j:plain

 

あらすじ

7匹の盲目ネズミたちが、池のそばで得体のしれない「何か」に遭遇して、びっくりして家に逃げ帰ります。

月曜日、赤ネズミがまず正体を探りに出かけます。

「柱だったよ」といいますが、誰も信じません。

f:id:tokumur6:20160805102023j:plain

火曜日、2番目の緑ネズミが出かけます。

「蛇だよ」

f:id:tokumur6:20160805102024j:plain

水曜日、3番目の黄ネズミは「槍だよ」

木曜日、4番目の紫ネズミは「大きな崖だよ」

金曜日、5番目のオレンジネズミは「扇子だよ!動いていたもの」

土曜日、6番目の青ネズミは「ロープ以外の何物でもない」

 

誰も納得しません。言い争いが始まります。

そこで日曜日に、7番目の白ネズミが池に出かけました。「何か」の上に登って片方の端から別の端まで、くまなく駆け回ります。

その「何か」は、柱のように頑丈で、蛇のようにしなやかで、崖のように大きくて、槍のようにとがっていて、扇子のように風を吹かせ、ロープのように筋張っていて・・・

f:id:tokumur6:20160805102025j:plain

 

それは、ゾウでした。

他のネズミたちも登っては駆け回り、納得しました。

f:id:tokumur6:20160805102027j:plain

 

ネズミの教訓:

部分を知ることは面白いが、知恵は全体を見ることで生まれる。

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・blind (目の不自由な、気づかないで、盲目的な)

・find out (正体を見抜く)

・spear (槍)

・nothing but (~にほかならない)

・sturdy (頑丈な)

・supple (しなやかな)

・breezy (そよ風の吹く)

・stringy (筋張った)

 

お気に入り度:

黒い背景にあざやかなネズミたち、そして切り絵で作られた、質感の素晴らしいゾウ。

絵本を見ている側の目線では、月曜日の時点でモロにゾウの足が見えていて「いや、どう見てもゾウでしょ(笑)」と思うのですが、ネズミたちは柱だとか蛇だとか争っていて。なんだか滑稽です。

 

タイトルの「blind」は、実際に目が見えないという意味なのか、盲目的で周りが見えていないという意味なのか、最後までよくわかりませんでしたが、きっと両方の意味でしょう。

イラストのネズミの目が真っ白なので「実際に盲目なのかな?」と思ったのですが、物語最後の文が「Now they saw, too.」なのです。この「saw」が実際に目で見たという意味なのか、単に理解したという意味なのかもよくわからず・・・。

このような含みのある単語をうまく使ってくるのも、作者のセンスですね。

 

そしてもうひとつ面白いのが、月曜~土曜までのネズミは「he」なのに、日曜のネズミだけ「she」なのです。男は一部を見て女は全体を見るということなのでしょうか!?

作者は女の人かとも思いましたが、中国人の男性でした。

 

www.amazon.com

Let's Go for a Drive -ドライブにいこう-

作:Mo Willems。

f:id:tokumur6:20160713104507j:plain

 

あらすじ

 「ドライブに行こう」と提案したぞうのジェラルド。

「地図がいるな」というジェラルドに、ブタのピギーは「持ってるよ」といい取ってきます。

f:id:tokumur6:20160713104508j:plain

そのあとも、

「天気がいいかも」「サングラス持ってくるよ」

「雨が降るかも」「傘持ってくるよ」

「荷物が多いからかばんがいるな」「かばん持ってくるよ」

と、ジェラルドの提案に乗るピギー。用意が一つ進むたびに、2匹は歌って踊って大はしゃぎです。

でも、最後にジェラルドが「ドライブに行くには車がいるな」と言ったときには、ピギーはだんまり。

f:id:tokumur6:20160713104509j:plain

「私はぶたよ?車持ってるわけないじゃない」「・・・ぼくも車持ってない」さてどうしましょう?

f:id:tokumur6:20160713104510j:plain

ということで、2匹は用意した地図、サングラス、傘、かばんを使って海賊ごっこをして遊びました。

f:id:tokumur6:20160713104511j:plain

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・go for (~しに行く)

・go wrong (計画が失敗する、計算が狂う)

 

お気に入り度:

 偉そうに指示するジェラルドと、ノリノリで従うピギー。安定の仲の良さで、「絶対何か起こるな(笑)」と期待が高まります。

 このシリーズのよいところは、物語がセリフだけで進み、ジェラルドとピギーのセリフの吹き出しが色分けしてあるところ。子供と二人で読むときに、「ママはジェラルド、子供はピギー」と分担して読むのがとっても簡単で楽しいです。

この本は、シリーズの中でもとくに掛け合いが楽しい本だと思います。

 

www.amazon.com

 

 

There Is a Bird on Your Head! -あたまのうえにとりが!-

作:Mo Willems。

f:id:tokumur6:20160713104501j:plain

あらすじ

 ぞうのジェラルドの頭に鳥がとまります。もう一羽やってきて、なんと巣作りまで始めます。

f:id:tokumur6:20160713104502j:plain

まさかとは思うけど・・・というジェラルドに、豚のピギーが「たまごも3つあるよ。」

f:id:tokumur6:20160713104503j:plain

そしてたまごがかえり、ジェラルドの上で3羽のヒナに餌をやる親鳥。

f:id:tokumur6:20160713104504j:plain

ジェラルドは、ピギーの提案で、鳥に「どこか行ってくれない?」と頼んでみました。

すると、鳥は巣とともに「どこか」へ飛んで行きました。

f:id:tokumur6:20160713104505j:plain

「ありがとう、ピギー!」「どういたしまして・・・」

f:id:tokumur6:20160713104506j:plain

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・lovebirds (おしどり夫婦、恋人同士)

・"Why not (動詞)~?" (「~してはどう?」)

 

お気に入り度:★★

 オチも最高なのですが、鳥の行動にうろたえるジェラルドの表情や、ジェラルドの鼻の上に乗ってたまごを数えるピギーの様子などがかわいらしくて、ほのぼのします。

このシリーズにしては、ひねった表現が少なくて簡単に理解できました。

www.amazon.com

Are You Ready to Play Outside? -外で遊ぼう-

作:Mo Willems。

f:id:tokumur6:20160713104456j:plain

あらすじ

ぞうのジェラルドとぶたのピギーが外で遊ぼうとしたところに、雨が降ってきます。

f:id:tokumur6:20160713104457j:plain

激しく降る雨に、ピギーが「なんてついてない」とぼやくと、急に雨がやみ・・・と思ったら、ジェラルドが耳を屋根代わりにして雨宿りさせてくれたのでした。

f:id:tokumur6:20160713104458j:plain

雨の中ではねて遊ぶミミズを見たピギーとジェラルド、自分たちもやってみることにします。

f:id:tokumur6:20160713104459j:plain

雨の中で遊ぶのは楽しい!と気づいた二人ですが、すぐに雨が上がってしまいます。

「雨が上がってしまうなんてついてない」とぼやくピギーに、「ぼくに考えがある」とジェラルド、鼻でピギーに水をかけてくれます。「ぞうは最高の友達!」

 

f:id:tokumur6:20160713104500j:plain

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・pour (雨が激しく降る:主語は"It")

・splish, splash (ちゃぷちゃぷ(擬音語))

plink (ポロン、チリン(擬音語))

 

お気に入り度:☆☆

 このシリーズにしては珍しく(?)あまり毒のない内容でした。

雨の中はしゃいだりがっかりしたりするピギーにも共感できるし、ジェラルドとピギーの仲の良さもよく伝わってきて、小学校に上がる前くらいの子に読むのにぴったりだと思います。

 雨の中でメガネをはずして拭いているジェラルドのイラストや、スキップする2匹のイラストなどがファンキーで笑えます。

 

www.amazon.com

 

The Apple Pie Tree -アップルパイの木-

作:Zoe Hall、イラスト:Shari Halpern。

f:id:tokumur6:20160629152516j:plain

 

あらすじ

リンゴの木は、冬には茶色くて枝だけ。

f:id:tokumur6:20160629152517j:plain

春になると、葉っぱが出てきてロビンが巣を作り、リンゴの花が咲くころにはロビンのヒナもたまごから孵ります。

f:id:tokumur6:20160629152518j:plain

雨が降って風が吹いて夏になると、花のあった場所に小さなみどりのリンゴがつきました。秋になると、いよいよ収穫です。

f:id:tokumur6:20160629152519j:plain

リンゴを切ってパイ生地に乗せ、シナモンと砂糖をまぶします。オーブンに入れて、でき上がり!

f:id:tokumur6:20160629152520j:plain

とってもおいしいアップルパイ。自分で作ったアップルパイほどおいしいものはありません!

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・chirp (チーチー鳴く)

・brim ((容器の)ふち)

・cut up (切り刻む、分割する)

お気に入り度:

紙面いっぱいの切り絵のイラストが素晴らしいです。ストーリーはありきたりですが、イラストの魅力だけで星4つです。鳥の巣や人の服などには、種類の違う複数の布や紙を使ってあり、立体感ある仕上がりになっています。

巻末には、リンゴの受粉の秘密(ミツバチが花粉を運ぶ)や、アップルパイの作り方も載っています。

www.amazon.com