アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

Owl Babies -フクロウのこどもたち-

作:Martin Waddell、イラスト:Patrick Benson。

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あらすじ

サラ、パーシー、ビルはフクロウの赤ちゃん。木のうろにお母さんフクロウと一緒に住んでいます。

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ある夜、目を覚ますとお母さんがいません。

きっと子供たちのために食べ物をとりに行ったのでしょう。

3羽は家から出て、木に止まってお母さんを待ちます。

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ネズミを捕ってきてくれるかな、などと話していた3匹ですが、迷ってるのかも、キツネに食べられちゃったのかも、とだんだん不安になり、目を閉じてお母さんの無事を祈ります。

そこへ、お母さんが帰ってきました。

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バタバタと踊りまわって喜ぶ子供たちに、お母さんは驚き、「帰って来るに決まってるじゃない」と言うのでした。

 

英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

 ・"What's all the fuss?" (「この騒ぎは何?」)

 

お気に入り度:☆☆

フクロウの絵が迫力満点です。細かい線がびっしり書き込まれたフクロウの羽や木の枝の緻密さは素晴らしいです。

 

子供たちの会話はいつも、サラが何か言って、パーシーが同意し、ビルは"I want my mommy!"しか言わないという流れです。3羽の関係がこれだけでよくわかります。

会話が簡単なので、英語初心者や小さい子への入門絵本としてもよさそうです。

 

ところで、アメリカにはフクロウを題材にした絵本がたくさんあります。フクロウは身近な動物なのでしょう。

子供の通う学校でも、5年生の理科でフクロウの勉強に多くの時間が割かれていました。一人1つのペレットが配られて、子供たちはペレット(*)を解剖(?)して、何匹ぶんのネズミの骨が見つかるかなど観察したそうです。骨を部位別に分類して紙に貼り付けたものを持ち帰ったときにはびっくりしました。

(*) ペレット(pellet)... 鳥が獲物を食べた後、消化しきれなかった骨などを口から吐き出したもの。

 

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