The Summer Nick Taught His Cats to Read -ニック、ネコに字を教える-
作:Curtis Manley、イラスト:Kate Berube。
あらすじ
ニックは飼い猫のベルヌとスティーブンソンといろんなことをして遊びますが、本を読むときだけは、ネコたちは思い思いに過ごすのです。
そこでニックは単語カードを作って、ネコたちに字を教えようとします。でもネコたちは見向きもしません。そこで単語カードを魚や帽子などの形にしてみると、ベルヌだけは興味を示しました。
ベルヌはわらべ歌や魚の絵本も気に入って、どんどん言葉や文字を覚え、ついに自分で本を読めるようになりました。でも、スティーブンソンはまったく興味を示しません。
ニックとベルヌが、絵本の話をまねて花壇で魚の化石を探したり、月面をジャンプする真似をしたりしていたある日、ベルヌはベッドの下でスティーブンソンの描いた海賊の絵をたくさん見つけます。
そこでニックとベルヌはその絵に文字を付けて絵本を作り、スティーブンソンに眼帯をさせて一緒に読んでみました。スティーブンソンは逃げたり怒ったりしませんでした。
ニックは図書館でたくさんの本を借りてきて、ネコたちと海賊ごっこをします。スティーブンソンも加わって、庭で宝探しをしたり、地下室への冒険に繰り出したりもしました。
ニックとネコたちは一緒に絵本を楽しめるようになりました。でも、ニックはだれかに本を読んでもらうことも好きなので、今度はネコたちに文字を声に出して読むことを教えるつもりです。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・have one's own idea (周りに流されない、わがままをする)
・nursery rhyme (わらべうた)
・hiss (シューっという音を立てる、(不満で)シッと言う)
・matey (仲間、相棒)
・"Step lively!" (「急げ!」)
・round up (駆り集める)
・scurvy (卑しい、あさましい)
・mutineer (暴走者、抵抗者)
・curl up with a book (ネコ論で寝転んで丸くなって本を読む)
お気に入り度:★★★☆☆
絵もお話も可愛いです。個人的には男の子の髪形がちょっと気になります。
ネコが文字を覚えて、図書館で本を借りてきて読む、というありえない状況が自然に出てくるので、どこまで受け入れられるかによって楽しめるかどうかが決まりそうです。
(私にはちょっとハードルが高かった。)
単語カードの形でその単語の意味を表す、というのは結構いい方法だな、と思いました。