アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

Pumpkin Soup -かぼちゃスープ-

作:Helen Cooper。

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あらすじ

森の奥の白い小屋で、ネコ、リス、アヒルはかぼちゃスープを作ります。ネコがかぼちゃを切り、リスがかき混ぜ、アヒルが塩を入れます。

それぞれが自分の仕事をし、みな幸せでした。

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でもある日、早起きしたアヒルが「きょうはぼくがスープをかき混ぜる!」と宣言したことから大げんかになり、アヒルが家出してしまいます。

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どうせすぐ帰ってくるよ、というネコとリスをよそに、お昼になっても夕方になってもアヒルは戻りません。

その日のスープは塩が多すぎておいしくありませんでした。

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ネコとリスは、アヒルにスープをかき混ぜさせてあげればよかったと後悔し、夜の森にアヒルを探しに出かけます。でも見つけられず、とぼとぼと家に帰ると、家に明かりがついていました。

3匹は再会を喜び、カボチャのスープを作りました。アヒルがスープを混ぜます。どんなにこぼれてもネコとリスは文句を言いません。アヒルはリスに塩加減を教えてあげ、おいしいスープができました。

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英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・slurp (音を立てて食べる)

・tip (先端)

・draw up (まっすぐ立たせる、引き上げる)

・trot (早足で駆ける)

・snap (パチンと鳴らす)

・with all one's might (力いっぱいに)

・bop (殴る、叩く)

・row (大げんか、口論)

・racket (騒ぎ)

・storm (怒鳴り散らす)

・scoff (嘲笑う、ばかにする)

・sobb (すすり泣く)

・trudge (てくてく歩く)

・plod (とぼとぼ歩く)

・shriek (金切り声をあげる)

 

お気に入り度:

知らない単語が多くて、難易度が高かったです。

日本語なら「てくてく歩く」も「とぼとぼ歩く」も、どちらも「歩く」という動詞で表されますが、英語は同じ動作でも様子によって別の動詞が使われているので、覚えるのが大変です。

シーンごとに細かなイラストがたくさん書かれているので、イラストを見れば単語を知らなくてもある程度は内容が理解できます。絵本の利点ですね。

 

イラストの色合いも素敵です。家の中の暖かい灯り、秋の外のすがすがしさなど、空気感が伝わる素晴らしい描写です。ネコ、リス、アヒルの擬人化の具合が絶妙で、とってもかわいらしいです。

 

タイトルの字体や表紙の禍々しい雰囲気から、ハロウィンの絵本なのかと思ったのですが、全然違いました。でも秋の絵本、しかもパンプキンなので、ハロウィンシーズンに読むのにぴったりだと思います。

 

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