The Dark at the Top of the Stairs -かいだんのてっぺんのくらやみ-
作:Sam McBratney、イラスト:Ivan Bates。
あらすじ
地下室の角に住む年寄りネズミは、ある晩、若いネズミたちに、明日は何をしたいかと尋ねます。
3びきの若いネズミたちは、モンスターが住んでいるという階段の上の暗がりを見に行きたいと言います。
年寄りネズミはためらいますが、どうせそのうち行くことになるだろうと思い、次の日の朝早くに出発します。
3びきのネズミたちは、「モンスターのことは話さないように」と言い合いながら、階段を登っていきます。
モンスターはどんな形をしているのでしょう?
階段を最後まで登りましたが、そこにはモンスターはいません。
そこで、光の差し込むドアの隙間に向かって進んでみると、ゆっくりと影がネズミたちの方へ向ってきて・・・
「ニャァ」
3びきのネズミたちは大慌てで階段を転げるように逃げ帰りました。
そして、その後は階段の上の暗闇について話すことはありませんでした。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・cellar (地下室、穴蔵)
・seedhead (草の上部の種がついている部分)
・sooner or later (遅かれ早かれ、いずれは)
・cobweb (クモの巣)
・dare to (思い切って~する、あえて~する)
・wriggle (身をよじる、のたうつ)
お気に入り度:★★★★☆
ネズミの目線で書かれたイラストが素敵です。
地下室から1階へと向かう階段の埃っぽくてごちゃごちゃした感じ、暗い地下から1階のドアを開けたときの明かりの感じなど、かなりリアルです。
結末はなんとなく想像がつくのですが、それでも子ネズミたちのドキドキしている感じがしっかりと伝わってきて、セリフ部分をひそひそ声で読んでみると楽しいです。
文字がかなり大きめなので、紙面で文章の占める割合は大きいのですが、文章量はそこまで多くないと思います。小学校に上がる前くらいから楽しめそうです。
古い演劇作品に、同タイトルのものがあるようですが、何か意図があるのでしょうか。(知っている人はくすりと笑える、とか?)