アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

Harold and the Purple Crayon -はろるどとむらさきのくれよん-

作:Crockett Johnson。

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あらすじ

 ある日、ハロルドは月夜の散歩に出かけることにします。

むらさきのクレヨンで月を描き、道を描き、出発します。

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木を描き、リンゴを守るドラゴンを描き・・・

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海に落ちそうになるとボートを描き、帆を描いてヨットで旅して、お腹がすくとパイを描いてピクニックです。パイが余ればヘラジカやヤマアラシを描いて食べさせます。

 

気球に乗って家に帰ろうとしたハロルド。家の窓が見つからず、たくさんの窓を描いてみたものの、どれも自分の家ではありません。

そこで、自分の部屋の窓から月が見えていたことを思い出し、窓とベッドを描いて自分の部屋に戻ってきました。

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英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~

・go to waste (廃れる、無駄になる、腐る)

・deserving (値する、援助を受けるべき)

・keep one's wits (気を付ける)

 

お気に入り度:★★★

イラストは、紫のクレヨンで書かれた線と、白黒のハロルドだけ。非常にシンプルな作品ですが、ハロルドの賢さや行動力には「生きる力」を強く感じ、読み終わった後は清々しい気持ちになります。

ハロルドの服装がとても小さな子供(2歳くらい)に見えるので、行動とのギャップが感じられて面白いです。

 

ページ数は多いですが、文章量は少なく、また1文が短いので、読みやすいです。イラストだけ見てもストーリーが理解できるので、小さい子供への読み聞かせにも最適だと思います。

 

それにしても、クレヨン1本でこれだけの世界を作ってしまう作者の想像力には、ただただ感服です。

 

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はろるどとむらさきのくれよん (ミセスこどもの本)

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