Frog and Toad Together -ふたりはいっしょ-
作:Arnold Lobel。
(図書館の情報等が入っていたため、画像を一部加工。)
あらすじ
日本でもおなじみの「がまくんとかえるくん」シリーズの絵本。5つのお話が収録されています。
A List (よていひょう)
がまくんは「一日にやることリスト」を作り、かえるくんの家に遊びに行きます。が、一緒に散歩に出かけたときに、リストが風で飛んでしまい、「リストがないから何もできない!」となってしまうお話し。
The Garden (はやくめをだせ)
かえるくんの素敵な庭を見て、自分も庭を作りたくなったがまくん。花の種を植え、種に本を読んであげたり、歌を歌ってあげたりしますが一向に芽が出る気配がなく、疲れて眠ってしまいます。するとその間にようやく芽が出てきます。がまくんは庭造りの大変さを実感したのでした。
Cookies (クッキー)
たくさんのクッキーを焼いたがまくん。かえるくんと食べていましたが、食べ過ぎないように途中でやめることにします。箱に入れたり高いところに置いたり工夫しても、どうしても手が届いてしまうので、ついには鳥たちにあげることにしました。「クッキーはなくなったけど、強い意志を手に入れたぞ!」
Dragons and Giants (こわくないやい)
がまくんとかえるくんは、自分たちが勇敢かどうかを確かめるため山にのぼりました。するとほら穴から出てきた蛇に遭遇し、山の頂上まで逃げると今度はワシに遭遇し・・・二人は震えながら「怖くないぞ!」と言い、家まで逃げ帰ります。そして、お互いに勇敢だったことを誉めたたえながらも、クローゼットやベッドにもぐりこむのでした。
The Dream (がまくんのゆめ)
がまくんは夢の中。ステージで色々な芸をしますが、自慢げに披露すればするほど、客席のかえるくんはどんどん小さくなり、見えなくなってしまいます。「戻ってきて!」と叫ぶと目が覚め、そこにはいつも通りの大きさのかえるくんがいました。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・swamp (低湿地、沼地)
・"Drat!" (「ちぇっ!」)
・"There," (「ほら」)
・leap over (飛び越す)
・puff up (得意がらせる)
・avalanche (なだれ)
・peep (ピーピーいう)
・come over (ふらりと立ち寄る、やってくる)
お気に入り度:★★★☆☆
日本でも人気のシリーズ。イラストはキモ可愛いというか、カエルが結構リアルなのに服を着て二足歩行なので、コミカルでおかしいです。
がまくんとかえるくんの掛け合い(セリフ)が多いですが、主語などを省略した話し言葉ではなくきちんとした文法の英語で会話が進んでいくので、きれいな英語での日常会話を学ぶのにとてもよい本だと思います。
日本語の翻訳版も、二人の親しさが通じる程度にフランクにしつつも上品な言葉遣いで書かれているので、これが人気の秘密かな、と思います。
5つのストーリーのうち、私のお気に入りは「Cookies」。クッキーを鳥にあげて「Will Powerを手に入れた!」って喜んでるけど、本当にWill Power(意思の力)があれば目の前のクッキーを我慢できるんじゃない!?と突っ込みたくなるところが好きです。
- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
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