The Birthday Presents -たんじょうびプレゼント-
作:Paul Stewart、イラスト:Chris Riddell。
あらすじ
ウサギとハリネズミは、自分の誕生日を知りません。そこで、「明日かもしれないから、明日お祝いをしよう」と決めて、二人でプレゼントを贈り合うことを約束します。
ハリネズミは、暗い巣穴で眠るウサギのことを考えて、月の光(に照らされた水)をボトルに入れてプレゼントすることに決めます。
一方、ウサギは広い野原で眠るハリネズミのことを考えて、落ち着ける寝床として箱をプレゼントすることに決めます。
次の日、プレゼントを交換した二人。もらったプレゼントは自分には必要ないものだ、と言うのをぐっとこらえて「素敵なプレゼントありがとう」とお礼を言って帰ります。
巣穴に帰ったウサギは、月の光のボトルに入った水を飲み、「毎日水を入れておけば、夜中にのどが渇いても大丈夫だ」。
草むらの家に帰ったハリネズミは、寝床としてもらった箱を開け、「つかまえた虫をここに入れておけば、お腹がすいて目が覚めても大丈夫だ」。
そして、次に会った二人は、心の底から「今までもらった中で一番のプレゼントだよ!」とお礼を言いました。
英語学習者の視点から~覚えた単語や言い回し~
・hedgehog (ハリネズミ)
・snuffle (においをかぐために鼻をふんふんいわせる)
・slug (なめくじ)
・plump (丸々とした)
・gloomy (憂鬱な)
・glint (きらきら光る)
・tin (缶)
・"The very thing" (「まさにそのものだ」)
・snuggly (気持ちのいい)
・rustling (ごそごそいう)
お気に入り度:★★★★☆
相手の気持ちを思って、あまり欲しくないプレゼントに「ありがとう、うれしい」という二人がとっても素敵でした。
3~7歳向け、と書いてありましたが、結構な文章量なので3歳にはやや難しいのではと思います。
ところで、アメリカ人の友人に「hedgehogって触ると痛いやつだよね?」と聞くと、「痛いのはporcupine(ヤマアラシ)だよ、hedgehogは固いだけでそこまでspikyではない」と教えてくれました。どちらも日本ではあまり身近でないですが、アメリカではわりとポピュラーなようです。