The Great LOLLIPOP CAPER -ペロペロキャンディーとケッパー-
作:Dan Krall。
あらすじ
ペロペロキャンディーは子供たちの人気者。でも、ケッパーは大人が好む食べ物で、子供はケッパーを決して食べません。Mr.ケッパーは子供に人気がないことが我慢なりません。
そこで、Mr.ケッパーはキャンディー工場に忍び込み、ペロペロキャンディーをすべてケッパー味に変えてしまいます。
ところが、ケッパー味のペロペロキャンディーを食べた世界中の子供たちに異変が。みんな凶暴でひねくれ者になってしまったのです!これには、大人たちも大怒り。
大人たちからも嫌われて失意の底にあるケッパーに、Mr.ロリポップが提案します。それは、変わってしまった子供たちにペロペロキャンディーを食べさせること。
ペロペロキャンディーを食べた子供たちは元通りに戻りますが、Mr.ケッパーは自分が嫌われ者だという現実に打ちのめされ、気が晴れません。
そこへMr.ロリポップが一言、「あの子たちも大きくなったら君のことを好きになるから!」
英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~
・soupuss (ひねくれ者)
・tangy (ぴりっとする、強いにおいのある)
・acidic (酸性の、酸っぱい味のする)
・earthiness (土、たくましいこと、粗野であること)
・disguise (変装する、偽装する)
・sneak into (こっそり入る)
・bitter (辛辣な、冷酷な、憎しみに満ちた)
・sour (意地の悪い、ひねくれた、気難しい)
・appalling (ぞっとするような、ひどい)
・backfire (期待に反した結果となる:元の意味は「向かい火」)
・sweet (調子のよい、楽しい)
・self (そのもの;"formar sweet selves"で、もとの楽しい子供たちそのもの、の意味)
・be stuck (行き詰った、動かない)
お気に入り度:★★★★★
イラストの楽しさと、あっと驚くストーリー展開で、読み応えのある1冊です。
味を表す単語(bitter、sour、sweetなど)が二重の意味で使われていて、理解できるとそのセンスに脱帽です。
たとえば、子供たちがケッパー味のキャンディーを食べたときの描写はこんな感じです。
They became as bitter and sour as Mr. Caper tasted.(子供たちは、ケッパーの味ようにビター(=冷酷)でサワー(=意地悪)になりました。)
勉強になりました。
- 作者: Dan Krall
- 出版社/メーカー: Simon & Schuster Books for Young Readers
- 発売日: 2013/05/07
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