アメリカえほん記

アメリカで読んだ英語絵本の記録です。

The Great LOLLIPOP CAPER -ペロペロキャンディーとケッパー-

作:Dan Krall。

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あらすじ

ペロペロキャンディーは子供たちの人気者。でも、ケッパーは大人が好む食べ物で、子供はケッパーを決して食べません。Mr.ケッパーは子供に人気がないことが我慢なりません。

そこで、Mr.ケッパーはキャンディー工場に忍び込み、ペロペロキャンディーをすべてケッパー味に変えてしまいます。

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ところが、ケッパー味のペロペロキャンディーを食べた世界中の子供たちに異変が。みんな凶暴でひねくれ者になってしまったのです!これには、大人たちも大怒り。

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大人たちからも嫌われて失意の底にあるケッパーに、Mr.ロリポップが提案します。それは、変わってしまった子供たちにペロペロキャンディーを食べさせること。

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ペロペロキャンディーを食べた子供たちは元通りに戻りますが、Mr.ケッパーは自分が嫌われ者だという現実に打ちのめされ、気が晴れません。

そこへMr.ロリポップが一言、「あの子たちも大きくなったら君のことを好きになるから!」

 

英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~

・soupuss (ひねくれ者)

・tangy (ぴりっとする、強いにおいのある)

・acidic (酸性の、酸っぱい味のする)

・earthiness (土、たくましいこと、粗野であること)

・disguise (変装する、偽装する)

・sneak into (こっそり入る)

・bitter (辛辣な、冷酷な、憎しみに満ちた)

・sour (意地の悪い、ひねくれた、気難しい)

・appalling (ぞっとするような、ひどい)

・backfire (期待に反した結果となる:元の意味は「向かい火」)

・sweet (調子のよい、楽しい)

・self (そのもの;"formar sweet selves"で、もとの楽しい子供たちそのもの、の意味)

・be stuck (行き詰った、動かない)

 

お気に入り度:

イラストの楽しさと、あっと驚くストーリー展開で、読み応えのある1冊です。

味を表す単語(bitter、sour、sweetなど)が二重の意味で使われていて、理解できるとそのセンスに脱帽です。

たとえば、子供たちがケッパー味のキャンディーを食べたときの描写はこんな感じです。

They became as bitter and sour as Mr. Caper tasted.(子供たちは、ケッパーの味ようにビター(=冷酷)でサワー(=意地悪)になりました。)

勉強になりました。

 

Great Lollipop Caper

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