The Way We Do It In Japan -日本でのやりかた-
作:Geneva Cobb Iijima、イラスト:Paige Billin-Frye。
あらすじ
日本人の父とアメリカ人の母を持つグレゴリー。
ある日、お父さんの転勤で、アメリカから日本に引っ越すことになります。
日本では車が反対車線を走っていて、リビングでは椅子ではなく座布団にすわり、ベッドではなく畳に布団を敷いて寝る生活。
ランドセルを買って小学校へ行くと、校長先生や担任の井上先生は英語で話しかけてくれますが、国語の時間にはみんなが何を話しているかわからず、グレゴリーは疎外感を感じます。
給食の時間にも、ご飯や魚を食べるクラスメートを横目に、家から持ってきたサンドイッチやリンゴを食べるグレゴリー。
でも、休憩時間にはクラスメイトのユウキがサッカーに誘ってくれたり、掃除の時間(アメリカにはない)を楽しんだりと、楽しみも見つけます。
次の日の給食では、グレゴリーのためにサンドイッチが用意され、みんなが「アメリカはすごい!」と盛り上がるのでした。
英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~
・wrinkle (しわを寄せる)
・motion (身振りで合図する(動詞))
・entryway (玄関)
・floppy (だらりとした、しまりのない)
・kneel (ひざまづく)
・wash off (洗い落とす)
・ease oneself (そっと~する:"eased himself into the water in the tub"で「そっと湯に入った」)
・blink back tears (涙をこらえる)
・fermented soybeans (納豆:ferment=発酵する)
・flush (顔が赤くなる)
・swallow (飲み込む)
お気に入り度:★★★☆☆
いきなり外国の小学校に行くことになったグレゴリーの戸惑いが、自分の子供たちと重なって、他人事とは思えませんでした。言葉も作法もわからず不安だろうなぁ、と・・・。
日本語や日本の文化が散りばめられている本なので、日本のことが紹介されてる~と単純に嬉しくなります。が、その反面、情報がすごく古くて「男の子は黒のランドセル、女の子は赤のランドセルと決まっている」と書かれていたりもするので、やや微妙です。
発売は2002年ですが、著者が日本に住んでいたのが1970年代だそうで、古い記憶をもとに書かれた本という感じです。
- 作者: Geneva Cobb Iijima,Paige Billin-Frye
- 出版社/メーカー: Albert Whitman & Co
- 発売日: 2002/03
- メディア: ハードカバー
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