YOKO Writes Her Name -ヨウコ、名前を書く-
作:Rosemary Wells。
あらすじ
YOKOシリーズ。
ヨウコは日本語で名前を完璧に書くことができ、先生にも褒められます。
でも、それを見たオリーブとシルビアは、「でたらめに書いているだけの落書きね、ヨウコは字が書けないんだわ、キンダーを卒業できないわね」といじめ、卒業式ごっこ遊びで仲間外れにします。
でも、放課後になってアンジェロが「ヨウコは秘密の文字が書けるんだね。」と言ってくれ、ふたりは日本語と英語をそれぞれ教え合います。クラスのみんなも日本語を書きたいと集まってきました。(でも、オリーブとシルビアは来ません。)
この流れを嬉しく思った先生は、日本語をクラスの第2言語として、卒業証書に英語と日本語で名前を書くことにします。
卒業式の日、オリーブとシルビアは「どうしよう、日本語が書けないから卒業できない」と隠れてしまいます。二人を見つけたヨウコは、日本語で二人の名前の書き方を教えてあげて、一緒に卒業式に参加しました。
英語学習者の視点から ~覚えた単語や言い回し~
・scribbling (らくがき)
お気に入り度:★★★★☆
ヨウコに対するいじわるがひどいのは、前作のYOKOと同じですが、この本ではクラスメイトのほとんどが味方になってくれるので、こちらの方が安心して読めます。
クラスメイトだけでなく、先生やヨウコのお母さんがヨウコのことを気にかけてやさしく見守る様子も書かれていて、愛しさとせつなさと心強さとを感じる絵本です。
各ページの上の方に、英語と日本語でいろんなものの名前が小さく紹介されていて、面白いです。